福岡男児殺害事件　初公判


2008年9月18日、福岡市内の公園で男児が殺害された事件で、殺人と死体遺棄の疑いで母親の初公判が開かれました。
【福岡小１殺害】初公判で母親側、責任能力争う (MSN産経ニュース)
福岡・男児殺害　弁護側、責任能力争う　地裁初公判　被告は罪状認める （西日本新聞）

この事件では母親の精神鑑定が行われていました。
検察側が起訴前に実施した精神鑑定では「責任能力はある」との結果が出ているが、弁護側は再度の精神鑑定を請求した。地裁は１７日に再鑑定の採否を決めるとみられる。
（小１殺害、母親側が無罪主張「抗うつ剤で心神喪失」 YOMIURI ONLINEより）

検察の起訴前鑑定の結論は記事中には見つけられませんでした。

弁護側の主張は以下のような
護側は冒頭陳述で、被告の病歴（線維筋痛症）を説明し、事件前、抗うつ剤や睡眠導入剤を服用していたことを明かした。「抗うつ剤が攻撃性や衝動性を引き起こし、自殺や他害行為につながる危険性は、厚生労働省の調査でも認められている」などと主張した。
（福岡・男児殺害　弁護側、責任能力争う　地裁初公判　被告は罪状認める 西日本新聞より）

薬物による行動制御能力の障害、ということになりそうですが、いわゆるactivation syndromeについてはこの数年で評価の見直しが進んでいる感もあります。裁判の中でどのような議論がなされるのか気になりまね。

この事件は１８回の公判前整理手続きで争点を整理。弁護側は昨年末に精神鑑定を地裁に請求している。地裁は、起訴前の鑑定をした専門医や、弁護側が請求している専門家の証人尋問を終えてから、再鑑定の採否を判断する。
（福岡・男児殺害　弁護側、責任能力争う　地裁初公判　被告は罪状認める 西日本新聞より）

まずは裁判所が再鑑定を認めるのかどうかが焦点であるようです。

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Posted: 金 - 3月 12, 2010 at 08:01 午前       |

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