福山　自閉症の2児殺害事件　地裁判決


2006年11月6日に自閉症の長男（5歳）と二男（3歳）を殺したとして殺人罪に問われている母親に、広島地裁は懲役6年の判決を言い渡しました。
自閉症２児殺害に懲役６年　広島地裁、心神耗弱認める (中国新聞)

意外に厳しい判決という気もしますが、抑うつ状態による心神耗弱は認められています。
一方で、被告が自閉症に関する本を読むなど努力していたことを挙げ「障害がある二人の育児の責任を一人で背負い続け、家族の十分な協力も得られないと感じて抑うつ状態を募らせていた」として心神耗弱だったと認めた。
（自閉症２児殺害に懲役６年　広島地裁、心神耗弱認める 中国新聞より）

この事件から2年以上が経った現在でも、自閉症の子どもを持つ家族の抑うつへの対応が、目覚ましく進歩しているとは言えないように感じます。自閉症についての正しい知識の普及はもちろんですが、支援関係者や一般の人たちへのうつ病についての啓発が、今後更に必要なのでしょう。


連過去記事
福山　自閉症の2児殺害事件　地裁判決 (2008.3.21)
福山　自閉症の2児殺害事件　初公判 (2007.7.25)
福山の2児殺害　続報 (2006.11.9)
自閉症の子どもの育児に悩んだ母親が2児を殺害 (2006.11.9)

Posted: 金 - 3月 21, 2008 at 11:19 午後       |

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