子どもの心の診療拠点病院のモデル事業の対象都道府県


2008年9月19日、厚生労働省は「子どもの心の診療拠点病院の整備に関する有識者会議」の初会合を開きました。
「子どもの心の診療拠点病院の整備に関する有識者会議」が初会合 (CBニュース)

この記事の中に「子どもの心の診療拠点病院」のモデル事業の対象都道府県が記されています。
会議ではまず、厚労省の担当者が、子どもの心の診療拠点病院の整備を始めた経緯を説明。また、都道府県拠点病院の整備について、今年度から3年計画でスタートした9都府県（東京、神奈川、石川、静岡、三重、大阪、岡山、鳥取、長崎）の拠点病院のモデル事業の内容を紹介した。

この中で三重県だけ対象病院がはっきりわからないのですが、やはりあすなろ学園でしょうか。

ナショナルセンター　国立成育医療センター

東京都　梅ヶ丘病院
神奈川　神奈川県立こども医療センター
石川県　金沢大付属病院、医王病院、石川県立高松病院
静岡県　静岡県立こども病院
三重県　あすなろ学園？？
大阪府　大阪府立精神医療センター
岡山県　岡山県精神科医療センター？
鳥取県　鳥取大学付属病院
長崎県　長崎大学、長崎県こども医療福祉センター、長崎県立精神医療センター、大村共立病院

委員からは、数少ない児童精神科の専門医に患者が殺到しており、数か月の予約待ちとなっている現状を指摘する声が上がり、「本当に緊急の患者をすぐに診ることができるよう、うまく患者を振り分けるシステムが必要」との意見が出された。
（「子どもの心の診療拠点病院の整備に関する有識者会議」が初会合 CBニュースより）

この意見には強く共感します。やはりトリアージのシステムが必要なのだと思うのですが、あまりに忙殺されていてトリアージに必要な人員すら捻出できないという状況の都道府県も多いのではないでしょうか。これらのモデル事業のなかから地域の事情にあわせたいくつかの解決の方向が見えてくるとよいのですが。

ところで、このモデル事業は確か10都道府県の予定だったと思うのですが、1つ減ったのでしょうか。案外身近なところが脱落したのではないかと邪推してみたり…。

追記(2008.9.28)
匿名の方から情報をいただきました。
第１回子どもの心の診療拠点病院の整備に関する有識者会議資料（平成２０年９月１９日開催）
これを見るとやはり三重はあすなろ学園、岡山県も岡山県精神科医療センターが拠点病院となるようです。

関連過去記事
「子どもの心の診療拠点病院」事業評価 (2009.10.7)
「子どもの心の診療拠点病院事業」のウェブサイト (2009.4.12)
子どもの心の診療拠点病院のモデル事業の対象都道府県 (2008.9.19)
長崎県　「子どもの心の診療拠点病院」ネットワーク構想 (2008.9.7)
子どもの「心の病」早期発見モデル事業 (2008.6.17)
子どもの心の診療拠点病院整備　中核施設を成育医療センターに (2008.1.14)
厚生労働省　「子どもの心の診療拠点病院」　全国に整備へ (2007.8.20)

Posted: 金 - 9月 19, 2008 at 08:39 午後       |

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