子どもの「心の病」早期発見モデル事業


厚生労働省は今年度から長崎県大村市と三重県津市で、学校現場での子どもの「心の病」の早期発見モデル事業を行っているようです。
現場ケアで子どもの「心の病」早期発見　大村の社会福祉法人を厚労省モデル指定 (長崎新聞)

この事業については、全く知りませんでした。ちょっとウェブ上で探してみたのですが、まとまった資料なども見つかりませんでした。

対象となっているのは、記事にある大村市と津市。大村市の事業には大村共立病院 が参加しているようですが、津市のほうはあすなろ学園 が協力しているのでしょうか。

学校現場だけでは見過ごされがちな子どもたちの精神的な疾患について、専門機関が早期に介入。早期発見・治療するとともに、親や教師らの意識を高め、心の病を背景としたいじめ、自殺などの問題解決を目指す初の試み。
（現場ケアで子どもの「心の病」早期発見　大村の社会福祉法人を厚労省モデル指定 長崎新聞より）

将来的には精神科校医を配置するというような流れにも繋がっていくのでしょうか。このモデル事業ではなくても、地域の医師会などが中心となって、精神科校医的な働きをする医師を確保する動きなどもあるようです。学校現場にあまりにも精神科医療が入り込んでいくことにも一抹の危惧を感じるのですが、二次予防の観点からは必要なのかとも思います。この場合特に重要なのは、前駆期、初期の統合失調症の発見と早期治療ということになるのかと思います。モデル事業の結果が気になりますね。

けれど、
成果が得られれば、同省は全国に同様の取り組みを広げる考え。
（現場ケアで子どもの「心の病」早期発見　大村の社会福祉法人を厚労省モデル指定 長崎新聞より）

ということなので、また人手が…。

ところで長崎県は、４病院で『「子どもの心の診療拠点病院」群』を作る構想なのですね。長崎大と大村共立病院、あと二つどこの病院が入るのでしょうか。これも探してみましたが見つけられませんでした。

Posted: 火 - 6月 17, 2008 at 10:56 午後       |

©