宇治学習塾女児殺害事件　控訴審始まる


2005年12月、宇治市の学習塾で小学6年生の女児が殺害された事件で殺人罪に問われ、一審で懲役18年を言い渡されていた被告の控訴審第1回公判が、2007年10月30日、大阪高裁で開かれました。
宇治の小６女児殺害、元塾講師の控訴審始まる　大阪高裁 (asahi.com)

一審判決に対しては検察側、弁護側双方が控訴していました。
検察側は、萩野被告がアスペルガー症候群の影響により、犯行前に「被害女児の像」に襲われる幻覚を見るなど、一時的に精神病のような状態にあったとして有期刑を選んだ一審の判断を批判。「影響を過度に考慮するべきではない」と述べ、遺族感情も踏まえれば無期懲役が「相当」と主張した。

（宇治の小６女児殺害、元塾講師の控訴審始まる　大阪高裁 asahi.comより）

一方で、
弁護側は、一審段階の精神鑑定で完全責任能力を認めたのは「誤り」と指摘。犯行当時は幻覚と現実を区別できない「心神耗弱状態」で、責任能力は「限定的にとどまる」と再度の精神鑑定を求めた。

（宇治の小６女児殺害、元塾講師の控訴審始まる　大阪高裁 asahi.comより）

このように被告の診断や評価が一つの争点になりそうです。アスペルガー障害に合併する精神病様状態という複雑な病像に対してどのような判断がなされるのか、引き続き見ていきたいと思います。

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Posted: 月 - 11月 5, 2007 at 10:36 午後       |

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