自閉症社員自殺訴訟　東京地裁は遺族の請求を棄却


2005年3月、知的障害を伴う自閉症の男性が自殺したのは、会社の配慮不足が原因であるとして、遺族が勤務先であった「ヤマトロジスティクス」に損害賠償を求めていた訴訟で、2008年9月30日、東京地裁は請求を棄却する判決を言い渡しました。
自閉症男性自殺賠償訴訟：「自殺の予見困難」　遺族の請求を棄却－－東京地裁 (毎日新聞)

この記事は見落としていたのですが、コメントでみどり色さんに教えていただきました。いつもありがとうございます。

さて、非常に短い記事で詳細がわかりません。またこの記事以外にウェブ上で情報を見つけられませんでした。
奥田正昭裁判長は「自殺の予見は極めて困難だった」と判断した。
（自閉症男性自殺賠償訴訟：「自殺の予見困難」　遺族の請求を棄却－－東京地裁 毎日新聞より）

この判断は、最近高裁判決の出た小児科医自殺についての訴訟と類似しているように思われます。
参考 小児科医自殺：遺族が２審も敗訴　東京高裁が請求棄却
予見可能性のハードルはかなり高いようです。

しかしこの事件の場合には社内での自殺企図など、かなり予見につながりそうな出来事があったように報道されていたのですが…。
またこの訴訟では和解の可能性もあると報じられていたのですが、残念ながら成立しなかったようです。

関連過去記事
自閉症社員自殺訴訟　東京地裁は遺族の請求を棄却 (2008.10.23)
自閉症社員自殺訴訟　ヤマトロジスティクスが和解の意向を示す (2006.9.25)
自閉症男性自殺　遺族がヤマトロジスティクスを提訴 (2006.8.6)
株式会社福祉ベンチャーパートナーズ (2005.7.1)

Posted: 金 - 10月 24, 2008 at 08:19 午後       |

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