アメリカにおける自閉症スペクトラム障害の有病率


アメリカのCDC （疾病予防管理センター）は、2000年と2002年に行った自閉症の有病率調査の結果を発表しました。
CDC Releases New Data on Autism Spectrum Disorders (ASDs) from Multiple Communities in the United States

元の論文はMMWRに掲載されています。
MMWR Vol.56 Surveillance Summaries (PDF)

日本でも新聞記事になっていました。
米の１４州調査で　自閉症１５０人に１人 (YOMIURI ONLINE)

6州で行われた2000年の調査の結果では有病率は0.67%、14州を対象に行われた2002年の調査でも0.66%となっています。特筆すべきなのはニュージャージー州で、それぞれ0.99%、1.06%と高い数字を出しています。この数字は最も低い州と比べると2〜3倍程度になるのですが、医療や教育の記録から、自閉症スペクトラム障害の疑われる児を抽出するという調査手法であるため、各州の医療や教育の態勢の差、記録の量や質が結果に反映されやすいと考えられます。実際の有病率に州ごとにそれほど大きな差があるとは考えにくいので、おそらくアメリカの場合にも様々な意味での地域間の差があるのでしょう。

関連過去記事
アメリカにおける自閉症スペクトラム障害の有病率 (2007.2.26)
広汎性発達障害の有病率　英国の報告 (2006.7.16)

Posted: 月 - 2月 26, 2007 at 11:33 午後       |

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