広汎性発達障害の有病率　英国の報告


英国における広汎性発達障害の有病率に関する大規模な調査についての論文が、The Lancet に掲載されました。
Prevalence of disorders of the autism spectrum in a population cohort of children in South Thames: the Special Needs and Autism Project (SNAP)
登録が必要ですが、サマリーは無料で読めます。

日本語の情報は以下に。
7/14 英国内の子供、100人に1人が自閉症の疑い！ (Internet JOURNEY: UK today )
hotsumaのURLメモ。 - ありふれた障害。

9歳から10歳の子どもを対象とした調査なのですが、結論としては子ども10000人に対して、自閉症と診断された子どもが38.9人、その他の自閉症スペクトラム障害が77.2人であり、あわせて116.1人となります。実に1.16%ということになり、これまでの報告の中でもかなり高い数字です。

もっとも日本の調査では1.72%という非常に高い発生率も報告されています。
河村雄一, 高橋脩, 石井卓ほか: 豊田市における自閉性障害の発生率. 第43回日本児童青年精神医学会総会抄録集. 160, 2002.（ネット上には情報なし）

いずれにしてもトレンドとして広汎性発達障害の有病率の報告は、どんどん高い数字になってきており、やはり1%以上のところに収まってきそうです。それに対応できるだけの様々な資源が、十分確保できるとよいのですが。まだまだこれから先は長いですね。

Posted: 日 - 7月 16, 2006 at 11:54 午後       |

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