重度発達障害の子どもの成長を止める治療


重度の発達障害をもつ児に、高用量のエストロゲンを投与し、成長を止める治療に関する論文が、Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine に掲載されています。
Attenuating Growth in Children With Profound Developmental Disability (Abstractのみ　登録が必要)

関連する日本語の記事がいくつか書かれています。
重度発達障害児の成長を止める“療法” (misc. )
障害児は子供のままがいい？ (satosholog )

この研究は、軽はずみに行われたものではなく、倫理委員会などによる検討や両親の意思の確認、カウンセリングなどを経て、手続き的には非常に慎重になされています。しかしこの「治療」については、アメリカでも非常に激しい議論がおこっているようです。

僕もこの治療が倫理的と言えるのかどうか、すぐには結論を出せないと考えています。直感的には、僕自身はこの治療には携わりたくない、と感じるのですが、改めてロジカルに考えた時に、どういう態度を取るべきなのか答えが出ません。

この件に関しては、いずれあらためてエントリを起こすかもしれません。

関連過去記事
重度障害児の成長を止める療法　続報 (2007.1.5)
重度発達障害の子どもの成長を止める治療 (2006.11.6)

Posted: 月 - 11月 6, 2006 at 10:29 午後       |

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