身体拘束とエコノミークラス症候群


東京都内で過去５年間に精神疾患による身体拘束中に、エコノミークラス症候群（肺血栓塞栓症）で亡くなったケースが少なくとも４例あることがわかりました(Yomiuri On-Line )。

以前このブログで肺血栓塞栓症予防のストッキングが保険適用になったことをお伝えしましたが（関連過去記事 ）、結局精神疾患は対象となりませんでした。
現状では患者や家族に費用を負担してもらって、自費で購入してもらうということになってしまいます。しかし精神科に入院するケース、特に緊急の入院で興奮が強く身体拘束をせざるを得ないようなケースでは、身元が分からなかったり、そもそも身寄りがなかったり、お金を全く持っていなかったりする場合が多く見られます。こうしたケースこそ肺血栓塞栓症の発症リスクは高いと考えられるため、今回の研究等を受けて精神科領域でも早急に保険適用となることを期待します。

関連過去記事
肺血栓塞栓症予防のストッキング、保険適用に (2004.1.18)

Posted: 木 - 11月 18, 2004 at 10:29 午前       |

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