肺血栓塞栓症予防のストッキング、保険適用に


術後、出産後などの肺血栓塞栓症の予防に使われる弾性ストッキングに医療保険が適用されることが決まりました(Yahoo News )。

ここでは術後、出産後とされていますが精神科領域でどうなるのか、非常に気になります。

というのは精神科でも統合失調症やうつ病の場合「昏迷 」と呼ばれる状態になり、長期間ベッド上で動けなくなる場合があります。また著しい興奮や深刻な自殺企図が見られる場合などには、薬物で眠らせたり四肢を抑制したりして動けなくなるようにすることも行われます。こういう場合やはり術後の安静臥床と同じく、血栓形成のリスクが高まります。現に精神病院での身体拘束中の肺血栓塞栓症が日本でも報告されています(Mainichi INTERACTIVE )。

特に統合失調症のケースでは患者や家族に経済力がない場合が多いので、自費でのストッキング使用は困難であると思われます。ぜひ精神科でも弾性ストッキングの保険適用を認めてもらいたいものです。

Posted: 日 - 1月 18, 2004 at 01:34 午前       |

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