一宮市の中学生熱中症死事件　両親と弟が市と和解へ　


愛知県一宮市の中学２年生の男子生徒が2004年7月、部活動の練習中に熱中症で倒れ死亡した事故で、両親と弟が同市に損害賠償を求めた裁判が近く和解する見通しとなりました。
熱中症死：両親と一宮市が和解へ　４６００万円支払い (毎日jp)
熱中症の生徒死亡で和解　愛知・一宮、４６００万円支払い (中日新聞)
愛知の中２生熱中症死亡、4600万円支払い和解へ (NIKKEINET)
一宮市と遺族が和解成立へ　愛知・中２熱中症死訴訟 (MSN産経ニュース)

名古屋地裁一宮支部によるこの裁判の一審判決は、市に計約4500万円の支払いを命じましたが、うち100万円は、自閉症の弟に対する慰謝料とされていました。これは通常は認められない固有慰謝料の請求権が、自閉症であることを理由に弟に認められたということで、かなり異例の判決であったようです。詳細については当ブログの過去記事をご参照下さい。
自閉症の弟に対する慰謝料

今回の和解の中で、この弟に対する慰謝料が、どのように取り扱われたのか、見つかる限りのどの記事を見てもわかりませんでした。
２審の名古屋高裁は和解を勧告。市が１審判決を全面的に受け入れ、謝罪姿勢も示したことなどが和解合意に至る要因となった。
（熱中症の生徒死亡で和解　愛知・一宮、４６００万円支払い 中日新聞より）

とありますので、市は弟に対する慰謝料の支払いも含めて認めたのでしょうか。なんだか釈然としない幕切れに終わりそうです。和解案が市議会を通過して正式に成立すれば、もう少し詳しい内容がわかるのでしょうか。

関連過去記事
自閉症の弟に対する慰謝料 (2007.9.29)

Posted: 月 - 5月 19, 2008 at 10:31 午後       |

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