埼玉県立精神医療センターに児童思春期病棟設置


埼玉県は2005年4月に県立精神医療センター に児童思春期病棟」を開設することとなりました(NIKKEI NET )。埼玉県内では初の児童精神科病棟となるようです。

埼玉県立精神医療センターは現在120床ですが、児童思春期病棟(30床)と急性期治療病棟(50床)を新設し、増床となるようです。計200床となるのでしょうか。そのあたりの詳細はわかりません。
記事を見る限りでは３階建ての新病棟が建設され、全ての病床は個室です。ハードウェアとしてはなかなかのものが用意されるようです。30床の児童思春期病棟を、何人くらいの職員で運営していくことになるのか、そこが一番気になりますが、それについても情報は見当たりません。
診療報酬上少し手当がされたとはいえ、やはり児童精神科の入院部門を黒字経営するのは非常に難しいようです。一方で児童精神科の入院需要は高まりつつあるため、公立病院での児童精神科病棟の設置が求められます。赤字覚悟の部門を引き受けてこその公立病院だと思うのですが、最近の地方財政状況の悪化もあり、どこの自治体でも病院の経営改善に躍起になっているようです。確かに赤字を垂れ流すのは問題ですが、公立病院が不採算部門を引き受けないのはさらに悪い事態です。埼玉県の英断が実を結ぶことを期待します。

Posted: 水 - 7月 13, 2005 at 12:34 午前       |

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