九州大学病院「子どもの心の診療部」設置


九州大学病院が2009年5月1日から、「子どもの心の診療部」を開設しています。
九大病院が「子どもの心の診療部」妊産婦のケアも (MSN産経ニュース)

九州大学病院精神神経科 にはこれまでも「子どものこころと発達外来」という名称の専門外来が設置されていましたが、おそらく今回、病院の中の診療部門として正式に設置されたということなのだと思います。今のところ九大病院のウェブサイトの中には、「子どもの心の診療部」についての情報がまだ見あたらないようです。

同病院によると、九州では初の設置。妊娠中から出産後、学童期、青年期までを対象に一貫してケアに取り組むのは全国でも新しい試みという。子供の心を専門とするスタッフの育成も行う。
（九大病院が「子どもの心の診療部」妊産婦のケアも MSN産経ニュースより）

妊娠中からのケアというのは、九大グループならではですね。継続的なサポートのシステムについての知見の蓄積が期待されます。

ところで、旧国立大学系の子どもの心の診療系部門の名前は、並べてみるとなかなか面白いですね。

千葉大学　 こどものこころ診療部
東京大学　 こころの発達診療部
信州大学　 子どものこころ診療部
名古屋大学　 親と子どもの心療部
神戸大学 　 親と子の心療部
香川大学　 こどもと家族・こころの診療部
九州大学　 子どもの心の診療部

おそらく病院のなかの診療部門として設置されているのはこれだけだと思うのですが、ひとつとして同じ名前がありません。やはりつけるときに意識されているのでしょうねえ。運営費交付金が順調に削減されて、旧国立大学系病院の経営がどんどん苦しくなっていく中で、赤字部門になりそうな子どもの心の診療系部門の設置が、はたしてどこまで広がっていくのかちょっと見通しが立ちにくいのですが、もっと名前のバリエーションを見てみたいという気もしますので、ぜひ全国で設置が進んでいくように期待します。

Posted: 木 - 5月 7, 2009 at 08:07 午後       |

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