トゥーレット症候群の新しい外科的治療


アメリカのクリーブランド大学病院で、難治性のトゥーレット症候群に対して新しい外科的治療が試みられました(University Hospitals Health System 英文)。まだ１ケースだけですが、非常に迅速に治療効果が得られたようです。

この手術手法はDeep Brain Stimulation (DBS, 脳深部刺激療法)と呼ばれ、脳の奥の方(視床)に電極を埋め込み、電気的に刺激を行うことで治療する方法です。パーキンソン病という病気に対する治療法として、評価が定着しつつあります。パーキンソン病に対するDBSについての解説 が東海大学脳神経外科 のページにありました。外科的治療ですが脳に対する侵襲が少なく、可逆的であるのが特徴です。
トーゥレット症候群に対しては有効な薬物が存在するため、外科的治療が第一選択となることはないと思います。しかし一部に難治例があり、こうした外科的治療の開発にも期待が持たれます。

Posted: 水 - 4月 14, 2004 at 09:18 午後       |

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