山登敬之先生のサイト


児童精神科医であり文筆家であり、俳優でもある山登敬之先生のサイトを見つけました。

ヤマトスペシャル

残念ながら現在更新停止中のようです。
コンテンツは精神医学に関するもの、演劇に関するものもあり、山登先生らしくバラエティに富んでいて、読みごたえがあります。

山登先生は最近こんな本を出されています。

子どもの精神科
山登敬之著
筑摩書房
ISBN: 4480877681
定価: 1575円（税込）

この本のレビューもいつか書こうと思っていたのですが、心理学の本（仮題） のpsy-pubさんが既に紹介しておられるのでそちらをご覧ください。

挿絵が内田春菊なのもポイント高し。
この本の中で僕が強く同意したのは、（特異的）学習障害は、はやく教育の世界にお返しするべきだ、ということについてでした。そのためには教育分野の方々にもう少し頑張ってもらわないといけないとは思いますが。学習障害概念が医療分野から言われ始め、広まってきていることは、教育分野の方々は悔しくないのでしょうか、とも思ったりもします。

2006.2.8追記
該当箇所を引用しておきます。
算数のわからない子には、わかるように工夫して教えてやればいい。それでもわからなければ、算数以外に得意なことを見つけて、そっちの方面の才能を伸ばしてやればよい。
最近では、児童精神科の専門家からも、LDを教育の分野にお返ししようじゃないか、という提言もなされているようです。これは喜ばしい傾向だと思います。算数障害にかぎらず、すべてのLDがクリニックからクラスへ戻る日の来ることを、私は願ってやみません。



それはさておき、山登先生が以前所属しておられた東京乾電池 という劇団、実は僕の住んでいる地方での公演を見に行ったことがあります。まだ学生の頃でしたが。
山登先生のような多芸な医者が生き残っている間は、日本の医療もまだ大丈夫だ、という気がします。

Posted: 火 - 2月 7, 2006 at 09:44 午後       |

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