魚を食べると自殺しにくい？


富山医科薬科大学と中国の大連大学の研究者は、魚をよく食べる人は自殺しにくいとする研究結果を発表しました(Yahoo News )。Biological Psychiatry 誌のvol.56, Issue 7に掲載されています(概要(英文) )。

最近流行のDHAとEPA を測定している様です。Biological Psychiatryはしっかりした雑誌で、掲載される論文はそれなりに信頼できるものではあるのですが、この研究に関しては方法的な限界もあり、「まあそんな話もあるかもしれないねえ」という程度に読んでおけばいいように思います。お魚の好きな方はどうぞたくさん召し上がって下さい。

似たような話がもう一つあったので、紹介だけしておきます。
自殺者：ニコチン濃度高く　解剖例で判明 毎日新聞(2004.10.18)

これについては全て事後（亡くなってから）の測定なので、因果関係の特定が非常に難しいと思われます。大量に喫煙しニコチン濃度が高まったから自殺したのか、あるいは自殺を目前にした喫煙者はだれでも大量に煙草を吸いたくなるのか、そのあたりの特定は不可能です。直感的には後者のような気がするのですが。
この結果をもってタバコの善し悪しを言うのは難しいでしょうねえ。僕自身は全くタバコを吸わない嫌煙派ではあるのですが。

Posted: 月 - 10月 18, 2004 at 11:04 午前       |

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