児童福祉法改正　厚労省　里親ファミリーホームを制度化　自立援助ホームも拡充へ


厚生労働省は、親が育てられない子どもを親代わりの人物が自宅で預かる「ファミリーホーム制度（仮称）」を創設することを決めました。
５、６人養う「新里親」制…厚労省０９年度導入目指す (YOMIURI ONLINE)
里親ファミリーホーム全国連絡会

また自立援助ホームへの財政支援も拡充するとしています。
中学卒業後の子どもたちに　自立援助ホームの支援拡充 (CHUNICHI Web)
全国自立援助ホーム連絡協議会

これらは児童福祉法改正案に盛り込まれ、次の通常国会に提出されるようです。

参考資料
社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会
　第5回（2007.11.11）配付資料 (PDF　ファイル)

社会的養護体制の改善に向けた動きは非常に望ましいものだと思います。ファミリーホームや自立援助ホームのような小規模の生活単位を持つ施設が、全国に設置される意義は大きいでしょう。ぜひ実現していただきたいと思います。

一方で既存の児童養護施設などに関しての見直しは、十分とは言えないように思います。非常に劣悪な現在の施設基準そのものを改正するほか方法はないと思うのですが、そのような方針とはならないようです。先進的な取り組みをしている施設では小舎化、職員研修の充実、施設内虐待防止策などが実現されていくのでしょうが、底上げのためにはやはり基準そのものの見直しがぜひとも必要であるように思います。そのためには今回打ち出されている施策などに比べて桁違いの予算が必要になるのでしょうが…。

Posted: 月 - 12月 3, 2007 at 07:28 午前       |

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