チメロサールは自己免疫疾患マウスに神経系の障害を引き起こす


自己免疫疾患を持つ家系のマウスに生下後にチメロサールを投与すると、神経系の障害が発生するという研究が発表されました(PubMed 英文)。
日本語の情報はこちら(BioToday )。

自己免疫疾患を持つ特定の家系のマウスに生後、チメロサールを投与すると、成長が遅れる、あまり移動しなくなる、新奇な物に大げさに反応する、海馬の神経細胞が変化するなどの影響が出るとしています。
この変化は自己免疫疾患を持たない家系のマウスでは見られませんでした。

このことはチメロサールが、ある特定の素因を持った個体に対して、神経系への障害を引き起こす可能性を示唆しています。
特殊な環境での動物での実験ですから、すぐに人間に当てはめて考えることは慎重にしなければいけませんが、興味深い報告です。

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Posted: 火 - 6月 15, 2004 at 10:53 午後       |

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