アメリカ人の24％はワクチンが自閉症の原因になると信じている


アメリカの成人男女を対象とした電話調査で24％の人が、ワクチンに含まれていた防腐剤（チメロサール）が、自閉症の原因となると信じていることがわかりました。
Survey Confirms Parents’ Fears, Confusion Over Autism (Florida Institute of Technology)
Florida Tech poll takes pulse on autism (Florida Today)

日本語の情報がこちらに
米国の成人4人に1人「自閉症の原因ワクチン」だと (Ashley事件から生命倫理を考える)

この調査は2008年の8月に行われた、アメリカ全土に住むランダムに選ばれた成人男女1000人を対象とした電話インタビューで、研究デザインとしては信頼性の高いものと言えそうです。結果は学会で発表されるようで、まだ論文にはなっていないようです。

記事中にもあるようにチメロサールが自閉症の原因となるとする説は、科学的にはほぼ否定されています。その仮説に基づいて実施される予定であった治療研究が中止されるといった事態にもなっています。なぜこれほど多くの人たちがワクチン（チメロサール）説に捕らわれているのか、ちょっと理解しがたいのですが、実際アメリカではワクチン説に立つ運動家もまだまだ多いようです。

Spitzibaraさんの記事で興味深い部分がおおむね翻訳されていますので、ぜひご覧ください。

他に面白そうな結果としては、自閉症についての十分な知識を持っていると考えられる人（自閉症についての質問に21問中18問に正解）のうち、
・女性が65％
・中年（29歳～58歳）66％
・結婚している人が75％
・子どもがいる人が86％
・高学歴（大卒以上）の人が65％
となっていることです。学歴もさることながら、やはり実際の経験が知識の獲得に結びつくようですね。

興味のある方はこちらもご覧ください。
自閉症とワクチン、水銀　関連過去記事一覧

Posted: 月 - 10月 6, 2008 at 12:05 午前       |

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