交通事故死した自閉症少年の逸失利益


札幌市で2005年に交通事故で死亡した当時17歳の自閉症をもつ少年の両親が、事故を起こした女性、同伴していたヘルパー、NPO法人に対し、平均賃金に基づく逸失利益約4280万円など総額約7340万円の損害賠償を求める訴訟を起こすとのことです。
交通事故死：自閉症少年の両親、逸失利益求め提訴へ　札幌 (MSN毎日インタラクティブ)

この事件に関して、ご自身も息子さんを鉄道事故で亡くされたレインボーおやじさんがエントリを書かれています。
毎日新聞の記事より・・・ (おさんぽいってもいいよぉ。(^-^) )

この件に関して語るべきことはレインボーおやじさんのブログでほぼ言い尽くされているように思います。

一点だけ。
逸失利益に関して、このお子さんが高等養護学校に在籍していたという点は、裁判の中でどのように評価されるのでしょうか。あまり一般には知られていないかも知れませんが、高等養護学校の卒業生と養護学校高等部の卒業生の進路は、かなり異なっているような気がします。地域差もあるのかもしれませんが、高等養護学校卒の方は福祉的就労の枠で、しっかりと就労されていることも多いように思います。この高等養護学校在学ということが記事中の「重度の自閉症少年」という記述とどのように整合するのか、またレインボーおやじさんも書かれているように、車道に飛び出してしまったという行動の背景は何なのか、といったあたりと関連して、実際の事故の様子を想像しにくくさせています。

Posted: 土 - 3月 17, 2007 at 01:19 午後       |

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