Book Review『 注意欠陥／多動性障害-AD/HD-の診断・治療ガイドライン』


国内のAD/HD研究のパイオニアの一人でもある上林靖子先生を中心としてまとめられたガイドライン。執筆者も第一線の臨床家、研究者がそろっています。AD/HDについてこれまで海外のものの翻訳や一般向けの書物は数多く出ていますが、日本の実情にあった専門家向けの書籍は意外に少ないように思います。臨床家にとってはありがたい本だと思います。


追記
その後第二版が出ています。

内容は診断評価から治療まで、過不足なくまとまっています。手ごろな分量に必要な情報は網羅されていると言えるでしょう。とくに各種の合併例、特に広汎性発達障害との鑑別についてきちんと記載し説明してくれているのはありがたいです。（この点については併存を認めるかどうか議論のつきないところですが。）
さらに資料の部分にあたる各種のフォームやチェックリストの有用性は高いと思われます。さっそく使ってみようかしらん。

Posted: 火 - 9月 2, 2003 at 10:04 午後       |

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