自閉症と腸内細菌


今週のNature BioNews に自閉症と腸内細菌叢に関する記事 が掲載されています。

自閉症児の腸内細菌叢に関して、クロストリジウム類が多いとする論文は、過去にいくつか発表されているようです(PubMed 英文1 , 2 )。だからといってこれが原因だ、と言われても困ってしまうのですが。

この記事によると、自閉症児に乳酸菌を投与する小規模な臨床試験が計画されているようです。
Gibsonの研究チームは、最大70人の自閉症の子供たちを対象とした1年間の臨床試験を今年中に始めることになっている。この臨床試験では、被験者の半数にプロバイオティクス補助食品を与え、残りの半数にはプラシーボの飲料を与える。被験者には、検便を毎月1 回実施して腸内細菌叢の解析を行い、精神的症状や身体的症状の評価も行われる。

いずれにしても強い副作用は考えにくい種類の治療(?)なので、試してみる価値はあるかもしれませんね。ヨーグルトの好きな子には、がんばって食べてもらうといいかも。嫌いな子にまで勧めようとは思いませんが。

Posted: 日 - 5月 16, 2004 at 09:07 午後       |

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