奈良医師宅放火殺害事件　加害少年の中等少年院送致を決定


2006年6月、奈良県で起きた医師宅放火殺人事件で、奈良家裁は、殺人と現住建造物等放火などの非行事実で送致された長男に対し、中等少年院送致とする保護処分を決定しました。
奈良・田原本町の放火殺人：中等少年院送致を決定　家裁、未必の殺意を認定 (MSN毎日インタラクティブ)
奈良・田原本町の放火殺人：処分決定　少年、姿勢正し「はい」　父、後ろで見守る中 (MSN毎日インタラクティブ)

また父親が報道機関あてにコメントを出しています。
奈良３人焼死：長男追い詰めた罪私に…父親がコメント (MSN毎日インタラクティブ)

上記の記事によると、弁護側は
更生可能性を適正に判断した的確な決定だ。中等少年院でも発達障害の更生は可能と決定書で触れており、不満な点はない。

と述べたとされています。少年を広汎性発達障害とした鑑定書の内容は、家裁にも認められたようです。

これまでの報道の内容などから見る限りでは、妥当な決定のように思われます。順調な更生と社会復帰がなされることが、亡くなられたご家族への最大の供養であるようにも思われます。そうさっぱり割り切れるものでもないのでしょうが、この種の審判としては珍しく、将来に希望の見える決定であるように感じられます。父親からのコメントの内容なども、こうした印象を強めているのですが。

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Posted: 金 - 10月 27, 2006 at 01:02 午前       |

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