奈良医師宅放火殺害事件調書漏洩　父親の出廷


奈良県の医師宅放火殺害事件の供述調書が流出した事件に関して、秘密漏示罪に問われている精神鑑定医の公判は、期日間整理手続きのため中断されていましたが、2008年12月17日に再開、第4回公判が開かれました。
今後のスケジュールなどがこちらに。
奈良・田原本町の放火殺人：調書漏えい　公判再開へ (毎日jp)

再開された公判では、少年の父が証言を行っています。
「ここまで暴露されるとは」＝放火殺人、少年の父－調書漏えい公判・奈良地裁 (時事ドットコム)
【奈良調書漏洩】「本の題名、えげつない」長男の父親が証人出廷 (MSN産経ニュース)
調書漏洩、少年の父「告訴を依頼」――奈良地裁で証言「許せない」 (NIKKEI NET Kansai)

またこの間に、草薙厚子氏による講談社の調査報告書に対する見解が、講談社のウェブサイトに掲載されています。
『僕はパパを殺すことに決めた』調査委員会の調査報告書に対する著者の見解 (pdf 僕の環境ではなぜかとてもアクセスしにくいです)

それを報じた記事
講談社、著者の見解をＨＰ掲載　少年放火殺人の調書漏出 (asahi.com)
と、モトケン氏の記事です。
草薙厚子氏の見解 (モトケンブログ)
またこの報告書や著者の見解は、全国の図書館などに送られているようです。
講談社：奈良放火殺人問題で報告書など送付 (毎日jp)

父の証言については、おおむね予想通りの内容ですが、新聞記事を読む限りでは、この本の出版に対する強い怒りと処罰感情は伝わってくるのですが、なぜ漏洩元を鑑定医だと考えたのか、もう一つよくわかりませんでした。
この点については、
検察側の質問に、調書を引用したフリージャーナリスト草薙厚子さんの著書「僕はパパを殺すことに決めた」（講談社）について「読んだ。（調書を漏らした人物として）精神科医のイメージがすぐわいた」と述べた。告訴の理由は「なぜ調書や捜査資料が漏れるのか。許せないという気持ち」と説明した。
（調書漏洩、少年の父「告訴を依頼」――奈良地裁で証言「許せない」 NIKKEI NET Kansaiより）

と書かれています。調書の漏洩があると鑑定医のイメージはすぐにわくものであるようです。そんなものなんでしょうか。この点で父親が医師であるというのは一つのポイントかも知れません。

また草薙氏の講談社調査報告書に関しては、なぜか元のPDFファイルが読めなかったので何とも言えませんが…。朝日の記事やモトケン先生のブログを読む限りでは、なかなかな代物であるようです。次回2009年1月14日の公判はどのような展開になるのでしょうか。

興味のある方はこちらもご覧下さい。
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Posted: 月 - 12月 22, 2008 at 11:09 午後       |

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