奈良医師宅放火殺害事件調書漏洩　草薙氏がNHKを提訴


奈良県の医師宅放火殺害事件の供述調書が流出した事件に関連して、調書を引用した書籍を出版したジャーナリスト、草薙厚子氏が、2007年9月22日のニュースで「（草薙氏が）検事に取材源を明かした」とする誤った報道で、社会的信用を損なったとして、NHKに1000万円の慰謝料を求める訴訟を提起しました。

確かにこの事件に関する草薙氏の著書（『いったい誰を幸せにする捜査なのですか。　検察との５０日間闘争』）などを読む限りでは、この一点関しては草薙氏のスタンスは一貫しており、ぶれはないようです。NHKには分が悪い訴訟なのではないかとも思うのですが、実際のところはよくわかりません。

それはともかく、NHKの完全な捏造報道でないとすると、誰かからの情報のリークに基づいて報道がなされたことになりますが、その情報源は一体誰なのでしょうね。これはNHKも明かさないでしょうし、草薙氏も「明かせ」とは主張できないでしょう。

NHKは「自分たちの情報源は確かに『草薙氏が検事に取材源を明かした』と言った」と主張し、草薙氏は「（情報源を明かさずに）情報源がそう言ったという証拠を見せろ」ということになるのでしょうね。うーむ、何がなにやら。情報源の秘匿の周辺はやっかいですね。

興味のある方はこちらもご覧下さい。
奈良医師宅放火殺害事件　調書漏洩事件　関連記事一覧

Posted: 木 - 8月 28, 2008 at 12:02 午前       |

©