奈良医師宅放火殺害事件調書漏洩　第2回公判


奈良県の医師宅放火殺害事件の供述調書が流出した事件に関して、秘密漏示罪に問われている精神鑑定医の第2回公判が、2008年5月1日に開かれました。
調書漏えい：鑑定医が無罪主張　検察側「講談社から謝礼」 (毎日jp)
少年調書流出事件、鑑定医の崎浜被告が無罪主張 (YOMIURI ONLINE)
被告鑑定医が無罪主張＝守秘義務認識と検察－放火殺人の少年調書漏えい・奈良地裁 (時事ドットコム)

産経新聞はまたかなり詳細な記事をウェブ上で公開しています。
「発達障害　理解してもらうため」　調書漏洩事件　精神科医公判 (MSN産経ニュース)
【調書漏洩事件　冒陳要旨】「留守の自宅で自由に記録見せた」 (MSN産経ニュース)

これらの記事をみると調書を見せた事実関係に争いがないためか、被告の動機が争点になっていくようです。弁護側が動機の社会的意義による違法性阻却という争点を打ち出しているからなのでしょうか。

毎日新聞は金銭の授受を大きく取り上げています。
また、草薙さんが供述調書の写しなどを基に週刊現代などに記事を書いた際には、崎浜被告が記事監修の謝礼として計１０万円余りを受け取ったことも明らかにした。
～中略～
講談社からの謝礼について、記者会見した弁護側は「（供述調書を見せたのは）金品目的ではない。謝礼は記事の監修料としてもらったもの。講談社は常に渡している」と話した。 （調書漏えい：鑑定医が無罪主張　検察側「講談社から謝礼」 毎日jpより）

10万円の監修料というのが、相場から見て多いのか少ないのかよくわかりませんが、この程度の金額ではこれが調書を見せた謝礼であるとするのは無理があるような気がします。

あとしばらく前にコメント欄で少し話題になっていましたが、今回の検察の冒頭陳述についての記事によると、少年と父親は被疑者不詳ではなくこの被告医師を相手に告訴を行っているようです。
少年と実父は事件記録の内容などが漏示されたことにより大きな精神的苦痛を受けたことなどから、被告の厳重処罰を求めて６月２１日、被告らを告訴した。
（【調書漏洩事件　冒陳要旨】「留守の自宅で自由に記録見せた」 MSN産経ニュースより）

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Posted: 金 - 5月 2, 2008 at 07:27 午前       |

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