母親毒殺未遂事件　被疑者少女に精神鑑定実施の方針


2005年、伊豆の国市で起こったタリウムによる母親毒殺未遂事件について、静岡県警は殺人未遂容疑で逮捕された16歳の少女に精神鑑定を行う方針を固めました(Yahoo News 毎日新聞 )。

「警察が鑑定の方針を固める」というあたりがよくわからないのですが、静岡地検と協議しているということなので嘱託鑑定を行うということでしょうか。（参考リンク: ３種類の精神鑑定 ）
くるべきものが来たという感じでしょうか。

この件とは関係ないのですが、先日参加した日本児童青年精神医学会 の総会で、学会内の委員会である「こどもの人権と法に関する委員会」から、児童、青年についての精神鑑定に対応するために、精神鑑定に対応できる学会員のリストを作成が終了した、との報告がありました。既に鑑定の経験のある会員、ない会員を含め80人程度のリストになっているようです。医師が多数を占めていますが、心理職などもリストにあげられています。また既に依頼があり、リストより鑑定人を推薦した実績もあるようです。
いくぶん古い情報ですが、学会のサイト内のこのページ に途中経過が掲載されています。いずれこのページの情報も更新されると思います。

今回のケースに関しても、鑑定が行われるのであれば、児童、青年期を専門とする医師が関与することが望ましいと考えます。
ただ総会では、このリストは日弁連に送られたと聞いたような気がするので、警察、検察側には提示されていないのかもしれません。そのあたりはどうなっているのでしょうか。

Posted: 土 - 11月 12, 2005 at 05:27 午後       |

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