米FDA、高齢の認知症患者への非定型抗精神病使用に警告


アメリカのFDA(食品医薬品局)は、高齢の認知症患者の行動上の問題に対して、非定型抗精神病薬を使用することに警告を発しました。
FDA Issues Public Health Advisory for Antipsychotic Drugs used for Treatment of Behavioral Disorders in Elderly Patients (2005.4.11)

これによると非定型抗精神病薬を使用すると、死因はさまざまながら、プラセボに比してその死亡率が1.6倍から1.7倍に上昇するとされています。

警告の対象となっている薬剤の中で、日本でも発売されているものは、リスペリドン(商品名リスパダール)、オランザピン(同ジプレキサ)、クエチアピン(同セロクエル)の３剤です。日本で利用できる非定型抗精神病薬にはほかに、ペロスピロン(同ルーラン)がありますが、この薬はアメリカで発売されていないため、警告の対象とはなっていません。ゾテピン(同ロドピン)はどうなんだろ…。あまり高齢者に使いたくなる薬ではないですが。

国内ではこれに対応する動きはまだないと思います。

Posted: 水 - 4月 13, 2005 at 10:33 午後       |

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