NY州司法当局、パキシルに関して製薬会社に賠償請求


ニューヨーク州司法当局は、抗うつ薬パロキセチン (パキシル)を販売しているグラクソ・スミスクライン に対して損害賠償請求訴訟を起こしました(Med Wave , Yahoo News )。
同社がパキシルの副作用に関するデータを隠蔽していたためとしています。

パキシルは未成年の大うつ病性障害の患者に投与した際に、自傷行為や自殺などの有害事象を引き起こすことがあるとして、日本でも18歳未満の大うつ病性障害患者への投与が禁忌となっています。これについては関連過去記事を参照してください。

それにしても、これは先日、ランセットに掲載された論文 の内容に基づいての、訴訟なのでしょうか？この論文に対してはについてはグラクソの側は、意図的な隠蔽の事実はないとの反論を準備しているようです。グラクソのMRさんからの情報ですが。

しかしニューヨーク市は別の理由でも、パキシルに関連してグラクソ・スミスクラインを訴えているようです(SunHerald.com 英文)。
目の敵にしているような感じですね。ずいぶん売れている薬なので狙い撃ちにされているのでしょうか。

興味のある方はこちらもご覧下さい。
パキシル、SSRI関連記事一覧

Posted: 木 - 6月 3, 2004 at 11:12 午後       |

©