ADHD治療薬ペモリン、米で製造中止へ


アメリカの製薬会社Abott Laboratories は注意欠陥多動性障害の治療薬として用いられてきた、中枢刺激薬ペモリン （商品名Cylert ）の製造を中止すると発表しました(Biotoday )。副作用として重篤な肝障害が生じるとして、Public Citizen という消費者団体が米FDAに回収するよう求めていたようです(Public CitizenのPress Release 英語, Bloomberg.co.jp 日本語)。この記事によると英国とカナダでは、すでに回収が行われているとのことです。

国内では、ベタナミンの商品名で三和化学研究所 から発売されています。元来は難治性のうつやナルコレプシーに使用される薬剤ですが、メチルフェニデートと同様に注意欠陥多動性障害に効果があるとされてきました。
また以前から肝障害のリスクは知られていましたが、恥ずかしながら、いままで全くこの回収に関する情報は知りませんでした。僕自身はペモリンを処方したことはなく、また日本では使用される頻度も低い薬だと思います。
国内でのこれに対応する動きについては何も知りませんが、どうなっているのでしょうか。ウェブ上には情報は見当たらないようです。

Posted: 火 - 3月 29, 2005 at 12:20 午前       |

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