新しい抗うつ薬、デュロキセチンは腹圧性尿失禁にも有効


べーリンガーインゲルハイム とイーライリリー が共同で開発している新しい抗うつ薬、デュロキセチン(duloxetine)、商品名Cymbalta(シンバルタ)に女性の腹圧性尿失禁に対する効果があることが、第三相の臨床試験で確かめられました(Businesswire, 英文)。

デュロキセチンはSNRI と呼ばれる新しい抗うつ薬の一つです。現在まだ開発中でいずれ米国で発売されることになりそうですが、この薬に服圧性尿失禁に対する適応が認められる見通しです。日本でも発売されているSNRI、トレドミンにも尿閉の副作用があり、これと同様のメカニズムで尿失禁を押さえるのだろうと思われます。

抗うつ薬と尿といえば、従来型の三環系抗うつ薬にはトリプタノールなど遺尿症、夜尿症に対する適応のあるものがあります。まだ全然情報はないのですが、SNRIが将来、遺尿症、夜尿症の治療に応用できる可能性はないのでしょうか？僕がちょっと調べた範囲では、今のところそれについて触れた論文はなさそうです。興味のあるところですが、どうでしょうか。

Posted: 日 - 10月 12, 2003 at 09:41 午前       |

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