児童青年への抗うつ薬使用ー欧州医薬品審査庁の結論ー


欧州医薬品審査庁 （EMEA：European Medicines Agency）の医薬品委員会（CHMP：Committee for Medicinal Products for Human Use）は、児童青年に対する抗うつ薬（SSRI、SNRI）の使用により、自殺に関連する行為や敵意がより多く出現すると結論づけました(Press Release and Q&A )。
(via BioToday )

このプレスリリースでは、児童青年に対しては、SSRI、SNRIの適応外使用はすべきではないとされています。
The European Medicines Agency has completed its review of two classes of antidepressants and concluded that they should not be used in children and adolescents except in their approved indications.

〜中略〜

Most of these products are approved for the treatment of depression and anxiety in adults in the European Union, but are not licensed Europe-wide for the treatment of these conditions in children or adolescents. Some of these products are however licensed for paediatric use for the treatment of obsessive-compulsive disorder and one of them for the treatment of attention deficit/hyperactivity disorder.

訳す気力がなくて申し訳ないのですが、要は一部の薬剤に認められている、小児の強迫性障害に対する適応や、ADHDに対する適応を除けば、SSRI、SNRIを使用するべきではないという結論です。

ここで驚いたのは、新しいADHD（注意欠陥多動性障害）の治療薬であるアトモキセチンが対象となっていることです。アトモキセチンはNRI（選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬）に分類され、いわゆるSSRI、SNRIとは少し違うカテゴリーに入るものだと思っていたのですが。アトモキセチンにも、自殺関連行動や敵意（攻撃性、敵対的行動、憤怒）の上昇と関連するというデータがあるのでしょうか。ちょっと探しただけでは見つけられませんでした。

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Posted: 水 - 4月 27, 2005 at 09:20 午後       |

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