米国におけるADHD治療薬に関連した救急外来受診例


米国疾病予防管理センター(CDC )による研究で、米国において注意欠陥多動性障害の治療薬の服用に関連して、救急外来を受診した小児は、年間2500例以上にのぼると考えられることがわかりました。
ADHD drugs sent 2,500 to hospital (The Boston Globe)
ADHD治療薬による救急搬送が多発 (Yahoo!ヘルスケア)
Stimulant Medications and Attention Deficit-Hyperactivity Disorder (New England Medical Journal )

この研究では、米国の64の病院を対象に、救急外来の受診者が調査されています。その結果、ADHD治療薬に関連して受診しているケースが、188例見つけられたとしています。この数字から推測すると、全米で年間3075例の救急外来受診があるということになるようです。記事ではこのうち約４例に1例が、重篤な循環器系のイベントであったとされています。また他児に処方された薬剤を誤飲するなどしたケースも、見られているようです。

NEJMの記事がまだ読めていないため、これ以上の詳細は現時点ではわかりません。後日確認して、続報をお伝えするかもしれません。

ADHDの治療薬に関しては、FDA の委員会から非常に強い警告表示を義務づけるべきだという勧告がなされていました。しかしその後、別の委員会からはそこまでの警告は必要がないという意見が出されており、FDAの判断も定まっていない状態です。この研究も含め、今後更なる研究や議論が必要とされています。これまでの経緯については下の記事一覧からたどれます。

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Posted: 水 - 6月 7, 2006 at 12:29 午前       |

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